評論エンターテイメントでごさいます。5(46/50)
言うまでもない事ですが本放送での、宇多丸氏の語りあってこそ面白いコーナー。それが書籍化された所で、あの面白さの半分も伝わらないんじゃないかと危惧しておりました。実際、読んでみたら、活字からも宇多丸氏の語りの熱量が伝わり、十分に楽しめました。『こういう視点でこの映画を観ると楽しいかもよ?』『そういう見方してるだけじゃ、この映画の本当の価値は分からない』『誉められた映画じゃないけど、ここの部分だけはすごいから観る価値があるんですよ!』『どうしてこの映画が面白いか理解してる?』『ぶっちゃけダメはダメなんだけど、そこも魅力的なんですよ!』と次々と独自の切り口で評論し、今まで観てきた映画の何気に素通りしていた部分の魅力に気付き、新たな面白さを得る事もあるので素晴らしいです。そして改めて思うのが『作り手側の無自覚なモラルの欠如』が感じられる映画への批判の凄まじさです。しかし、そういう一連の『ダメ映画』の批評はこのシネマハスラーの真骨頂というべきで、容赦なくボロカスにけなしているのに実に『面白く、楽しく』感じられ、例え自分とは意見が違ったとしても、堪能してしまいます。(『少林少女』が実験映画+新しい記号的表現のポストモダン的映画だった事とか・・)ただのお堅い批評モノなら、いくらでもあると思いますが、エンターテイメントとして十分に機能している批評モノはなかなかないのではないかと思います。オススメです! (2010-02-28)

大絶賛します -映画以上に評論が面白い-5(7/9)
最高に褒めたい作品です。評論好きでたくさんの評論を読んできましたが、この著者の語り口は素晴らしい。TBSラジオの番組では、無理してハイテンションにしている感じもある宇多丸氏ですが、本書ではそういう無理な感じがなくて、とても気持ちのいい文章になっています。口語ですが、分かりやすいし、だるい文章がない。読んでいて気持ちがアッパーになってくる不思議な文章。映画評論自体はというと、これもまた凄いと思う。映像が、とか美学がとか、そういうこと触れずに、個人的な感想(面白い、つまらない)から始めて、映画の本質や映画を通じて人間や社会に切り込んでいく批評になっていると思います。この人は基本的に個人的な視点が強い批評です。そこが町山さんとはちょっと違う映画評論になっているところです。毒舌かもしれませんが、上品なけなしかた。これが笑えます。ともかくおかしい。読者に観るな、観ろときっちり伝え切っているところも素晴らしい。宇多丸氏、近田春夫先生に匹敵する批評界の才人かもしれない。ともかく最近読んだ本で一番感動しました。 (2010-03-06)

バイブル5(4/4)
たまふるリスナーにはたまらない1冊。ラジオで聴いていても、活字で反芻しながらまだ観ていない作品をチェックしています。早く第二弾をだしてほしいです。 (2010-03-11)

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