5(70/79)
とてつもなく豪快で、キャッチーで、それでいて今鳴るのにふさわしい、明確な傑作である。東京事変2年半ぶりのアルバム「スポーツ」。まず、タイトルに偽りなし。全編を通してとても躍動感に満ち溢れた、バッキバキのロック・アルバムに仕上がっている。テンポも早め。前作「娯楽」で得たバンド感をそのまま応用している感じもあり、言ってみればあの作品を更にタフに、正しく研ぎ澄まして構築し直したのがこの「スポーツ」といっても過言ではないと思う。また椎名林檎としてここまでロックに傾倒したアルバムも久々なのでは、と思う。事実聴いている最中、ロックモードへの回帰というか攻めというか、そういったものを強く感じて長年のリスナーとして嬉しくなった。とても頼れる歌、そして頼れるバンド・サウンドが大いに鳴っている。今この国でロックが好きならば、是非。とでも言いたい出来です。それにしても改めて一曲一曲が良い。壮大に始まったかと思えば次々と違う表情を見せる変化球「生きる」から超ファンキーなリード曲「能動的三分間」、言葉選びと掛け合いがひたすらに気持ち良い「電波通信」、ストレートに良い曲!な「シーズンサヨナラ」「乗り気」「閃光少女」、シンメトリーになっている「FOUL」「FAIR」の構成も面白いし、最後の「極まる」で再びディープな音像へ回帰していく終わり際も最高。と、即効性に富んだ良曲名曲の連発なんだけど、間間に「雨天決行」「スイートスポット」等攻め気味なアルバムに対するアクセントのような楽曲が置かれているのもぬかりがない。正にプロフェッショナルなメンバーが集まったからこその、プロフェッショナルな音楽。存分に堪能させてもらった。いい音楽を聴いた。それにしても新人バンドです!と言わんばかりの、初期衝動的なエネルギーも宿っているのが更に凄い。完全に大人になっていない。それは遊び心のあるブックレットからも伝わる。ある意味最高作じゃないでしょうか。 (2010-02-23)

まさに金メダル!5(40/47)
教育のように緩急の激しいカオスなアルバムに仕上がっています今までの流れを踏襲しつつも進化したサウンドに圧倒されました様々なジャンルの楽曲(スポーツ)達でアルバム一枚通して「運動会」を行っている印象を強く持ちました冒頭、いきなり合唱で始まる『生きる』はさながら選手宣誓疾走感のあるドラムとベースで始まる、まるで打ち込み音楽のような『電波通信』からガラッとバンドサウンドに変わりつつも疾走感を殺さず『シーズンサヨナラ』へバトンタッチ『能動的三分間』で休憩を挟んで『絶体絶命』の応援から後半戦へ『閃光少女』で最後の種目が終わり、『極まる』で閉会『閃光少女』が初めて披露されたSpa&TreatmentやPVで提示されていた"走る"というイメージが運動会の最後を飾るリレーという競技にピッタリ当てはまり、思惑通りなのがにくいです今までの東京事変のアルバムに限っても間違いなく金メダルな出来です! (2010-02-23)

事変流ポップ5(19/22)
教育、大人、娯楽と事変のアルバムは全て聞いてきたけど、スポーツがナンバーワンです。これまでよく聞いてた娯楽は「ふわふわ」。対して、スポーツにはかつてない勢いがあります。まるでロケットエンジンをつけたような、ブッ飛んだ勢い。勢いがあるけど、メリハリ(緩急)もしっかりあるので、一枚を通して楽しめる作品です。「生きる」、「極まる」というどっしりした曲の間に、スピーディーな曲が挟まれていて、ポンポン飛び出してくるのが心地イイ。 「能動的三分間」は、単体で聞いた時より、スリリングに聞こえました。 娯楽は苦手、という人にも聞いてほしいですね。ドライブの時も聞けそうだな。 (2010-02-24)

波のせいにはしたくない5(14/19)
正直なところ、ここ最近の椎名林檎東京事変には熱を覚えなかった。良く言えばこなれてきた、悪く言えば薄っぺらくなってしまった、そんな印象が拭えなかった。三文ゴシップも購入したが、何度聞いてもピンと来ない。そんなところで今回のニューアルバムの話。「また期待して裏切られるのか…。」購入さえ渋って、友人が買ったのを借りて夜な夜な聞いてみた。2曲目の電波通信で、久々の衝撃に思わずニヤけてしまった。何だこの楽曲の躍動感は!久しぶりの感覚。やっぱり林檎の声にはカオスなバンドサウンドが似合う。この時のために溜めていました!と言わんばかりの作品。能動的三分間もシングルでは印象が薄く感じたが、アルバム内では栄えまくり。そして伊澤一葉が頑張っている。本当に。今回のアルバムで伊澤が携わっている曲に外れはない。椎名林檎も「勝ち戦」みたいな曲が創れるんだからやっぱり凄い。翌日私がCDショップに駆け込んだ事は言うまでもない。オリンピックは終わったけれど、「スポーツ」は始まったばかりだ。 (2010-03-06)

疾走感5(10/13)
ひととおり聴いた時、もう最後の曲?と思わされました。 それくらい勢いがあって、一周があっという間でした。 全体的に上ずった曲調で、すいすいと最後の「極まる」まで運ばれた印象です。 伊澤氏の今回の作曲が、少しメロウすぎるのでは、と思いましたが、すぐにあっさりと引き込まれました。 全体的にアップテンポな中に「雨天決行」「FAIR」「スイートスポット」などがアクセントとして折り込まれています。特に「雨天決行」は、流れるようなメロディーで、スローなのに失速を感じさせずに次の「能動的三分間」に運んでくれます。 東京事変の4作品の中で、本作は最高傑作なのではないでしょうか。 何周でも聴いていたい、そんな作品です。 (2010-02-25)

幸せ!5(10/13)
「生きる」がまず素敵すぎです。そのままがーっと、最後まで。そしてりぴーと。飽きもせず毎日聴いています。リアルタイムでこのアルバムをお金で買えて好きな場所で好きなだけ聴けるだなんて、本当に幸せです。日本のロックは東京事変だけ聴いてればいいという気になってきました。バンドの演奏が目に見えるようです。ああライブ行きたい!! (2010-02-27)

スポーツの名に相応しい曲たち5(9/12)
タイトルを少し編集致しました。こんなにマッチングしたアルバムタイトルがあるだろうか!と驚いてしまいました。前作の娯楽も私はとても好きでしたが、矢張りバンド全体での向かう場所の「ぶれ」を感じていたので、少し浮ついていたのも否めないと感じています。だから、「娯楽」というタイトルを付けたのかな?その「ぶれ」を修正して、「東京事変」というバンドとして一つのテーマを持ち、それぞれの見据える先が絞られた印象を受けました。だから、林檎作詞作曲で統一しなくても、こんなにも全体を通して聞き易い作品に仕上がったのかと、私は思います。矢張りそれぞれの個性が出ていて、「教育」や「大人」では出せなかった「東京事変」の色がある作品、それでいて「娯楽」ではばらついていた軸を確り纏めた作品だと思います!また、昔からの椎名林檎ファンとしては、ロックの要素が全面に出ているのも凄く嬉しかったです(笑)なにより、私は最初に「生きる」のような曲を持って来た事に鳥肌が立ちました。トリを努めても可笑しくない壮大な曲なのに・・・!然し全体を聞くと、ああ、こういう構成なのか・・・と妙に納得しました。キャッチーさも以前に比べて増しているので、初めて事変を聞く方にもオススメしたいです。これからの東京事変に、今まで以上の期待を込めながら、☆五つとさせて頂きます! (2010-02-24)

まさにスポーツ! 金メダルです。5(9/12)
最高傑作と言えるのではないかと言うほど最高な出来のアルバムです。まさに金メダルです!!捨て曲なんてひとつもない、前3作をいいとこ取りした感じですが、よりキャッチーになっていて進化してます!一曲目の「生きる」から素晴らしすぎます。最後に持ってきても良いくらい、声の重なり具合とか、本当にオリンピックが開会するかのよう。間に能動的三分間に挟まれて、アシンメトリーな曲の構成も最高。何より心待ちにしていた「閃光少女」が全く色褪せてないです。もう少し林檎さんの作曲増やして欲しかったのと師匠ももうちょっと作って欲しかったですが、全く問題無し。個人的に「絶体絶命」「FAIR」すごい好きでした。一枚聞き終わるのがあっという間です。買って損なしです。迷っている貴方、すぐにお財布の紐をといて下さいね!事変ファンだけでなくロックが好きな人皆に聴いてほしいです。最後に一言言わせてもらうとブックレットの最後のページの林檎さんのピース可愛すぎです(笑) (2010-02-26)

素晴らしい5(8/11)
フラットでパワフルなストロークを全方位に容赦なく決めてくるような、そんなアルバムです。とてものびのびと、しなやかに「プレイ」しているような印象。伸縮する筋肉がミシッと音を立てるような、気持ちのいい躍動感で全編が彩られています。明らかにただ事ではないと思わせる「生きる」の始まり。「電波通信」イントロのベースを最初に聞いたときはしびれて殺されそうになりました(笑)。タイアップされた「勝ち戦」のように爽快な楽曲が目立ちます。そうした全体の中にあって「雨天決行」のような曲がきわめて自然に配置されているのも、発表からタイムラグのある「閃光少女」が有機的に機能しているのも、このアルバムの完成度の高さなればこそ。個人的に昨年「能動的三分間」に訳も判らぬままはまってしまい、そのままの勢いで過去三枚のアルバムを購入して「スポーツ」に至ったのですが、最初の例えで用いた「フラット」という性質がこのアルバムではかなり際立っています。フラットなポップ、しなやかなプレイ。故に非常に肉感的なスポーツとして音楽が昇華されているとすら思えます。追記:thanksの欄をみて、少しだけ泣きそうになりました。 (2010-02-23)

最高傑作5(5/6)
凄まじい作品が出来てしまった。待ちわびていたリスナーが各々設けた高きハードルを、その音楽的身体能力で楽々飛び越えていった・・・そんな感じ。全体の印象は『大人』よりもアルバムのまとまりが良く、にもかかわらず『娯楽』よりもメンバー(特に伊澤と浮雲)の個性が目立っているってところでしょうか。まとまりに関しては、自分のiPodにはお気に入りの事変の曲を取捨選択してまとめたプレイリストがあるのですが、この『スポーツ』からはどれかを抜き出すという作業が出来ませんでした(笑)それほどまでに1曲1曲の完成度も高く、1曲1曲同士の粘着力が強いです。個性に関しては単純で、初めて『スポーツ』を聴いた時点でほぼ全曲だれの作曲か判ってしまったってことです(笑)個人的なオススメ曲はあえて言うなら『シーズンサヨナラ』です。伊澤氏も「あの曲は攻めましたね。」と語るように、この曲の生ピアノでのプレイは必聴です。『生きる』に象徴されるような、静と動の流れが聴き手を心地よく翻弄してくれる作品です。事変が真のバンドに完成した感じです。因みに私事ですが、初めてレビューなるものを書きました。それほどまでにこの作品から衝撃と感動を受けました。 (2010-05-09)

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